フォリオ MARKETER INTERVIEW

インタビュー マーケター 山野貴理

マーケターインタビュー

プロとしての自覚を持って、クライアント様のサポートを 山野貴理

N.K

山野貴理 プロジェクトリーダー、webマーケター

クライアント様と一緒に作り上げていく

求人広告を打ち出していく上で、クライアント様の出発点は様々です。「いろんな経路の一つとして聞いてみよう」と期待を持ってくださっている方もいれば、「求人広告は信用してないけど、何かしないとなという焦りはある」と信用されていないケースまで(笑) 実際、「媒体で散々試してきたけど、お金だけが飛んでいった」とか、「どれだけ見てもらえているかの報告もない」といったような疑いの気持ちをお持ちの方は多いです。 それもそのはずで、取り組んできたことに対して結果が伴わなければ、信用を失ったり、違う方法で頑張ろうとなって当然です。例えばダイエットでも、一つの方法を試して全然痩せなければ、じゃあ次の方法で・・となるでしょう。

求人でいうと当然やり方次第で反響にはつながります。しかし、そのやり方、手法が大事なのではなく、大事なのはその中身と運用です。 当たり前ですが、A社とB社が同じ広告会社さんに頼んで同じ打ち出し方をしても、A社は計算された中身で、B社は適当に作ったものだったとしたら、結果が違ってくるのは明らかです。 なので、まずはその中身を構築するために、また、求職者とクライアント様との間にズレが生じないように、しっかりとヒアリングをして、求人に関してのこれまでや今現在の取り組みをお聞きし、よければこれからのご展望まで聞かせていただければと思います。 「今までは、媒体のフォーマットに合わせた内容を伝えることしかしていなかった」という会社様は多いです。 しかし、求職者の目線に立った時に、本当に将来を考えている方であればあるほど、細かい情報まで求めているのが現実です。

実際お付き合いしている会社様の話ですが、過去に求人を出す際「頑張ったら頑張った分、ちゃんと社長が見てくれていて給料に反映される」ことを強みとして、そこを全面的に打ち出していました。 もちろんそれも大事な点で、求職者には刺さるので、僕たちも最初はそこを訴えていくような内容で作らせていただきました。 しかし、初月はそこまで反響も伸びず、応募が2件だけだったので、実際の運用データを見てみると、そこの紹介部分での離脱率が多いことが判明。 社長さんとお話ししているときに、「俺もまだ現場に出てるから、一人一人とはしっかりコミュニケーションを取っている。 だから、仕事の面でも私生活の面でも言いたいことがあれば素直に話してくれる子が多い。」とおっしゃられていて、「それすごくいいじゃないですか!」とのやりとりもしていたので、内容の角度を変え、「社長との距離が近く、親のように一人一人のことを考えてくれている。それはお給料にも反映される」と、お給料の面ではなく人間関係の側面からアプローチをしていくと、離脱率も減り、直線的に反響へもつながりました。 どこが求職者の方に刺さるかは、ターゲットにする年齢層や地域などによって変動します。 なので、さまざまなお話をさせていただく中で、御社のアピールポイントや求職者の方に刺さるポイントを見つけ、「これなら人が来る」と思っていただけるご提案ができるよう心がけています。

「思うような反響は出るのか」というお声

こういったお声はよくいただきます。ただ、言わせてください。反響はきます!(笑) 今まで色々試されてきて反響がなければ、不安に思われて当然かと思います。ただ、それももしかしたら「もう少し露出の量を増やしていれば」、もしかしたら「もう少し内容が違えば」結果は変わっていたのかもしれません。 しかし、広告をやる上で「たられば」で考えたところで全く意味はなく、費用対効果を上げるためには、事実(現状、細かいデータ)に基づいて運用していくことが肝心です。僕たちはそこにしっかりとした根拠と自信をもち、もちろんまだまだ伸び代はあるかもしれないですが、今のところクライアント様に喜んでいただける運用を提供させていただけているかなと思います。

私が携わった会社様に、元々そんなに求人にお金をかけておらず、だんだんリファラル採用(従業員紹介制度)等では回らなくなってきたということもあり、ゆくゆくは会社としても大きくしていこうというお考えもあり、お付き合いさせていただくことになった会社様がいらっしゃいました。 求職者の方に刺さるポイントだけでなく、クライアント様の望む人物像などもお聞きすると、「わからないときにちゃんと質問してくれる人」、「嘘はつかず、失敗してもちゃんと言ってくれる人」とのことだったので、コンテンツに反映させていただきました。広告は即効性があるものなので、初月で7人の応募、そこから2人採用されました。「本当に反響あるじゃん!」と喜んでもらえた時は本当に嬉しかったです。

運用していく上で、それを一過性のものではないようにすることが大切です。そのためにABテストをして、応募数やフリークエンシーなどといった細かい数字を見た上で、反響の良い方を残して広告を回させていただいています。 また、コンテンツの方も離脱率やHPへの誘導率などをチェックし、変更をさせていただくことで、そのエリアの求職者の望むポイントに近づけています。 クライアント様からお話を聞いていると、募集をかけたあとは連絡がくるのを待つだけの運勝負のようになっている会社様が多いです。これまでのように求職者の方に“選ばれる“立場ではなく、“選ぶ“立場になっていただけるようなお手伝いができればと思います。